新刊発売によせて 浦沢美奈プロフィールのご紹介

Profile

浦沢美奈 urasawa mina

フローリスト、花の写真家、花教室主宰。
1991年、POUSSE(プーゼ)を創業。生まれ育った京都の美意識と、パリスタイルを融合した「プーゼスタイル」で知られる。
2019年、G20大阪サミットの装花担当。同年、NHK『美の壺』出演。
花を活け、撮影し、広告・出版分野での仕事に携わる。著書多数。

京都の美意識

京都西陣に生まれ、彩りや様式の数々が日常に溶け込んでいた暮らし。その計り知れない奥行きを、今なお瑞々しく感じながら花を活けること。意識を介さず指先が選び取る「心地よいバランス」は、教わることのできない浦沢固有の表現の土台となっています。

浦沢が捉えたパリの美意識とパリスタイル

1984年、一冊の洋書を通じ、花が「ファッション」として自立する姿に衝撃を受けたこと。
その時心に刻まれた花々の色彩と、その見え方を左右する空気の質感こそが、浦沢が捉えたパリの美意識であり、その純粋な「基準」を磨き続けているのが浦沢にとっての「パリスタイル」です。

花を写す

フローリストの眼差しで、花が最も輝く一瞬と一点を捉える。
セオリーに頼らず、自身の網膜が捉えた「花の体温」を定着させる手法を、浦沢は「念写なんです」と軽やかに笑います。その言葉には、既存の枠組みに縛られず、心に映る美しさをただ真っ直ぐに信じる表現者の喜びが溢れています。

 

フローリストの目に映る、そのままを

京都で育まれた静かな感覚を礎に、一冊の洋書から始まった情熱を重ねて。
心に映る花の姿をそのまま写し出すフローリスト、花の写真家。

 

 

著書

メディア・作品展等

 

2025/12/22発売

『花と短歌でめぐる 二十四節気 花の色いろ』

俵万智 著 / 浦沢美奈 花・写真 KADOKAWA刊  予約・販売

俵万智さんが案内する花と短歌でめぐる旅。 テーマは季節の「色」。

日本人は古来、季節を二十四節気に細かく分け、その繊細な移ろいを敏感に感じ取ってきました。本書は、その豊かな季節の移り変わりを「うた」「花」「色」で感じる1冊です。

歌人・俵万智さんの短歌とエッセイが、二十四節気ごとの旬の色をナビゲート。折々の代表花はもちろん、花店や街で目にする季節の花のアレンジから、そこに溢れる自然の色をひとつひとつすくい取りました。各色の名前や特徴、その時季ならではの色と花にまつわるエピソードを紹介しています。

巻末には、掲載290色を種類別に並べた一覧を収録。色図鑑としても楽しめる充実の内容です。(花時間 特別編集)

定価 2,475円 (本体2,250円+税)
発売日 2025年12月22日
出版社 KADOKAWA

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